ナンノクロロプシスを培養・販売しています
CASE STUDY
活用事例水産養殖餌料
種苗養殖における
ワムシの餌
稚魚養殖の際の餌料であるワムシの餌として、EPAを豊富に含むナンノクロロプシスを与え栄養強化を図ります。ワムシの他にも稚貝、稚蟹などの養殖にも用いられています。
★利用例
ワムシ、ミルクイガイ、チョウセンハマグリ、アカガイ、アサリ、コタマガイ、イタヤガイ、トリガイ、ツキヒガイ、ヒオウギガイ、ガザミ、アルテミア、チグリオプス、汽水産ミジンコ代替飼料
現在、成魚養殖においては大量に安く捕獲できるアンチョビ等の小魚が用いられていますが、漁獲量が不安定で近年は急激に減少しています。そのため、代替飼料としてオメガ3やタンパク質を豊富に含むナンノクロロプシスなどの微細藻類が注目されています。
機能性商品
ナンノクロロプシスのEPA・パルミトレイン酸等の成分を利用したサプリメント、健康食品、化粧品、医薬品などが商品化されています。
家畜飼料
家畜の飼料へのEPA・タンパク質の添加として。養鶏飼料としてEPA強化卵が可能。ナンノクロロプシスを加えた飼料により鶏の産卵期間が延びたとされています。
農業
ナンノクロロプシスの栄養を含んだ肥料を使用することで農作物に好影響を及ぼします。
TECHNOLOGY
当社の培養技術
石巻市十八成浜の工場では東北発の藻類大量培養技術としてレースウェイ方式を採用し、浅い水深で海水を往復循環させることにより、太陽光を有効に取り入れると共に大気から二酸化炭素を溶け込ませ、高濃度の藻類を生産しています。
ナンノクロロプシスは、比較的寒冷な海域でよく増殖し、水温が高いと成長が速く、低いと油分をより多く貯めます。
また、30℃以上の水温では成長が停止することが分かっています。
当社ではナンノクロロプシスの温度特性と石巻市の気候を活かして、効率的に生産する技術開発に取り組んでいます。
FLOW
ナンノクロロプシスの一貫生産VISION
今後の展望- EPAやパルミトレイン酸等を豊富に含む
サプリメントの安定供給 - EPAを含んだ水産餌料による養殖漁業の支援・植物飼料に不足する栄養分の補完などを通じ、魚介類の国内生産に寄与
- 地元石巻市の雇用創出
- 沿岸域での耕作放棄地・不適地の有効活用